三連休初日の土曜日は、ご予約や飛び込みのお客様が期待できる日でした。けれども朝から雨が降り続き、ランチタイムを過ぎてもお客様はみえませんでした。窓の外を眺めながら、「雨の日は思い切って休みにした方がいいのかもしれない」と、そんなことを考えていました。
そんな折、観光でいらしたお客様が傘を差してお越しになりました。アニメの聖地巡礼と「港の朝市」を目的に大原を訪れたものの、この雨で予定を変え、ミラドールに立ち寄ってくださったそうです。お時間もあるようでしたので、大原はだか祭りのお話をしたり、いすみ鉄道の絵本の原画をご覧いただいたりして、静かな午後のひとときを過ごして頂きました。
雨のため、思い描いていた観光は叶わなかったかもしれません。けれども、その雨が導いてくれた出会いもあります。お帰りの背中を見送りながら、やはり雨の日こそ開けていて良かった――そう思えた一日でした。
