昨日の賑わいが嘘のように、今日は静かな一日でした。お客様は、複数人でお越しくださった2組と、お一人で立ち寄ってくださった方が1人。数字だけを見れば、営業的には少し寂しい日――けれど、心に残る温かな出会いがありました。

一組のお客様は、ご家族3人でのバイク旅。お父様は1250ccのドイツ車、お母様は850ccのイタリア車、そしてお嬢様は350ccの日本車。それぞれの愛車が、まるで家族の個性を映し出しているようでした。しかし、お嬢様は「お父さんと一緒に走りたくて免許を取りました」と笑い、お母様もまた、ふたりと同じ風を感じたくて、ご自身のバイクを選ばれたのだそうです。

潮の香りを含んだ風を切り、親子三人が並んで走る光景を思い浮かべると、胸の奥がじんわりと温かくなりました。同じ空の下、同じ風を受けながら走る――その姿には、家族の絆の強さと、一緒に生きる喜びがあふれているように思えました。

喫茶店を始めなければ、きっとこんな素敵なご家族に出会うことはなかったでしょう。静かな日も、こんな出会いがあれば、それだけで特別な一日になります。

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